この気持ちの向こうに

俺は飛鳥にそう言うと藤堂を引きずり屋上へ上がった。

ドアを閉め、俺は勢い良く藤堂に突っかかった。

「てめぇ、どういう気だ。」

思いっきりにらんでいるのにも関わらず、表情1つ変えない藤堂。

「どういうつもりって、惚れたからに決まってんじゃん。」

「・・・はぁ~?・・・だ、だって俺、お、男だし・・・」

おどおどしていると藤堂は慣れた手つきで腰に手を回してきた。

「惚れたはれたに男も関係ないでしょ。」

「関係ないって・・・」

驚いた顔の俺に藤堂は1回キスをするとドアのほうに進んでいった。

「まぁ、見てろって。ぜってぇ俺のこと好きって言わせてやるから。」

そう言って藤堂はドアを閉じた。

「・・・は・・はぁーーーーー?!」

どうやら大変なことになりそうだ・・・