きっかけ、クリスマス。


飲まされまくった挙げ句に、この幸せオーラ漂う街を"一人"で帰れなんて…酷過ぎる。

本当は朝までカラオケでもオールするつもりだったが、どこも一杯で仕方なく現地解散になったのだ。

ふふふ…

寂しいぜ、こんちくしょー。

クリスマスなんて、なくなっちまえよ。

なんで俺はこの寒空の下、一人で頭の痛さと戦ってるんだ…?

可愛い女の子でも、落ちて来ないかねぇ…

「あの…」

唐突にかけられた、ちょっと高めのその声に驚いて見上げる。

そこには…