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キラキラ

輝くイルミネーションを、会社のオフィスから眺める。

押し続けていた判子を、そっとケースにしまうと一人で外の世界に想いを馳せる。

今日はクリスマス、

"帰らせていただきます!"

と全ての書類を鞄に詰め込んで、走って帰った部下を思い出して小さく笑った。

最近の若いもんには、本当に驚かされる。

間に合っただろうか?
まだ小さな娘がいたはずだ。

綺麗な奥さんに
可愛い娘。

理想的な家庭が、彼にはある。

正直羨ましいのかもしれないな…。