小さな箱。

何?

って聞いてもいいのか、分からない。もしかして…って期待してしまう。

もし違ったら?

そんな葛藤に気付いたのか、おじぃちゃんは僕にその箱を渡してくれた。

「開けてごらん?」

言われるままにそっと開けた箱の中を覗き込む。

小さいけど
ちょっと崩れてるけど


僕の大好きな
チョコレートケーキ。

ありがとう。
言ったら泣きそうで、無言な僕におじぃちゃんは心配そう。