きっかけ、クリスマス。


―――――――

「…あーぁ。」

ベッドの上
外には雪

隣にはさっきまで肌を重ねていた、バカな女。

大きく伸びをして、携帯を手に窓際に座る。

ラブホテルから見る景色は、いつも何か虚しい。

…ピリリリリ...

「…はい…なんですか?」

暗闇に鳴った、仕事用のメロディに顔を引き締める。

聞こえた懐かしい声。

思わず笑って、

「なんだ、お前かよー。」

とわざとがっかりしたように返事をした。