きっかけ、クリスマス。

―――――――

ただいま、
と囁くように口にする。

その瞬間足に感じた暖かい温もりに俺は笑いかける。

にゃぁー、

おかえり。

とかに聞こえる俺は、危ない人間かもしれん。

まぁ今更やんな。

今日はクリスマス、俺はちゃんと一人やない。

自分の言葉に反応して
すり寄って来る小さな身体。

俺が出したビニールの袋に嬉しそうに"にゃぁ"と鳴く。