「お前アホか?

一日中熱あるくせにあんなとこで倒れてたら熱上がるに決まってんだろ

ほら、母ちゃんにお粥作ってもらってきたから食え」


「いただきます」



あたしは二口食べてごちそうさまと言った


「……は?

なんでこれしか食わねぇんだよ


これ全部食っても俺の朝飯の四分の三ぐらいだっつうのにこれしか食わなかったらまたぶっ倒れるぞ」



っていうかあんたとあたしは食べる量も違うっての

「とにかくあたしは寝るからあんたは帰って

あと美紅に今日も学校休むっていっといて


ほら風邪移るよ
さっさと帰った帰った」


「おまえその「じゃね」



そんな悲しい顔しないでほしいよ


昨日のこと話しそうになっちゃう



傷を見てることにはあたしでも気付いてた


見て見ぬ振りをしてくれていたのも



だけど言いたくないんだ


ごめんね朝陽