「じゃ、練習も程ほどにね」 竣平のその一言で、一歌は我に返った。 「あ、はい」 一歌が答えると、竣平は手を振りながらトレーニングルームを後にした。 その後姿には、成功者のみが持てる輝きがあった。 一歌は少しだけの遣る瀬無い気持ちをペットボトルと一緒に抱えた。 ひんやりとした感触が服越しにに胸に伝わる。 それは、焦る気持ちをゆっくりと冷やしてくれるようだった。