その車の中から一人のおじさんが出てきた。 「お嬢ちゃん大変だよ、お嬢ちゃんのお母さんが事故にあって今病院にいる」 おじさんは言った。 「おじさん、誰?」 「おじさんはね、お母さんのお友達なんだよ」 「お母さんのお友達は朔人くんのお母さんだよ」 するとおじさんがいきなり恐い顔をした。 「いいから乗れ!!」 あたしは無理やり車に乗せられ、口にガムテープを貼られた。 おじさんはあたしの手足を縛り、車を運転した。 ――恐い、怖い、コワイよ……。 お母さん、助けて……。