*  *  *  *



「シセル、あれほど言ったのに...!愚か者め!!」



「神様!どうかお気をお静めください!」




神が怒りを解き放てば、人間界は大変な事になってしまう



「...今すぐにシセルをここに連れてきなさい!!」



「はっ!はい!!」



...シセルよ...なぜ、人間なんかに恋をしたのだ...



恋の感情など、与えなかったのに...




シセルを牢屋に入れるのには、少々重過ぎるであろう...



あの手を使うか...



ひそかに微笑する神に、誰も気づかなかった――