あまりにビックリして、声が出なかった。 そいつは暗闇に映える白い着物を引きずりながら、俺に近づいてくる。 ヌメヌメ・・・と気持ち悪い音が静寂を包む。 「く、来るなっ・・・」 思わず後ずさる。 俺の足に、何かが当たった。 声にならない悲鳴を喉に詰まらせ、ゆっくりとそれを見た。 鉄の棒だった。