「そうなの?私が教えようか?」

「いえ、もう終わったんで。じゃあ、先生さようならー」

「はい、さようならー」


ビンゴはひとりだけランドセルをかつぎ、そそくさと教室を出た。

冗談じゃない。


「おい、ビンゴ、一緒に帰ろうぜ!」


お前だけ怪談見に行かねえなんてずりいぞ!

先生に挨拶をして、ビンゴを追いかけた。


「え、おい、待てよ!」


ゴータもどすどすと音を立てて走ってくる。


「待ちなさいよ!」


サクラはこれでもかというほどの大声を張り上げた。


くっそ、鼓膜がもたねぇ。