・・・聞こえるのは、俺たちの声の反響だけ。


「もう一度大きな声で」


だが、何度試しても結果は同じだった。




「・・・やっぱり」

「ゴータは、誰かに攫われた?」

「・・・っ・・・!」




声にならない悲鳴を上げる二人。


・・・この階段には・・・





「誰かがいる・・・!」





そう考えるしかない。