「ねぇ。踏み外しただけならここから呼べば返事をするんじゃない!?きっと声は十分聞こえる範囲よ!」


なるほど。

現在23段目。

学校の階段は一階から二階に上がるまでに24段だったはず。

ならば充分聞こえる!



「あの・・・それなら僕も協力します!」

「分かった、助かる」

「じゃあ呼ぶわよ。せーのっ!」




ゴータの名を呼ぶ。



そして、耳を研ぎ澄ます。