「・・・どっ、どうだったんですか!?やっぱり・・・」


ビンゴが震える声でたずねる。


「ああ。ゴータはいない」


気の毒だが、本当の事を言わざるを得ない。

嘘をついてもごまかせないことなのだから。


「な・・・なんで・・・」

「そうね・・・確か音が聞こえたわよね?ってことは階段を踏み外したのかしら・・・」

「その可能性も否定できないが・・・。あの仕掛けかもしれない。ミシミシって音が鳴ったのと同じやつが」

「・・・もしそうだとしたら・・?」

「誰かがゴータを捕まえた。・・・と考える」

「そんな・・・!」



だが、ゴータなら抵抗できると思うのだが・・・。

やはりただ踏み外しただけか?