戦士の休息

「あらあら! まあまあ!」

「……どうも」

 若干、ふてくされ気味の青年をその女性は嬉しそうな顔で見つめた。

「あの時はありがとうねぇ。あなたが助けてくれたんですって?」

「いえ……大した事はしていません」

 キラキラした瞳で見つめてくる、50代だと見受けられる女性からの視線を微妙に外して応える。

 ナユタたちの母親からはそれが謙虚な青年に映ったのか、さらに笑顔になった。

「上がってよ」

 アユタが口の端を吊り上げてベリルを中に促す。

 楽しんでいる事が見て取れて、彼は少年に睨みを利かせた。