「母さんなんて?」

「お父さん泊り。それと買いもの頼まれた」

「……」

 ベリルは、2人の視線に眉をひそめる。

 どのみち、親にどう説得してこの2人を自分の元に置けばいいのか悩んではいた。

 いくら、いち夜とはいえ相手は子どもと女性だ……そう簡単に親が「良し」と言うハズがない。

「はぁ~……」

 ベリルは頭を抱え深い溜息を吐いた。