「だって、オレたちを守らないとだろ」

「両親まで守れというのか」

 3人の間を長い沈黙が取り巻いた──

「!」

 ポケットに入れてある携帯が震えて着信を伝えている事に気がつき、ナユタはそれを取り出した。

 画面を見ると母親からだ。

「え? なに? お父さん泊り?」

 通話を切って2人を交互に見やる。