「……もっかい見せて」

 アユタは武器が見たくて紙バッグをのぞき込むが、ベリルは見えないように脇腹と腕の間にバッグを置いて視線を外した。

「ケチ!」

「止めな……ごめんなさい」

 ナユタは少年の肩を掴んでペコリと頭を下げる。

「腕に装着する武器ってどんな風に使うの?」

「詳しくは解らん。説明書きを読んだだけだからな」

 懲りないアユタの質問に、彼は無表情に応えた。

「?」

 説明書き?

 あ、弾の中に入ってた紙、あれのことなのかな?

 ナユタは、銃を交換した時の事を思い出した。