「姉ちゃんも海外旅行したいだろ」

「そりゃ……したいけど」

 ベリルとまた会えると思うと嬉しいし、でも迷惑なんじゃ……。ハッ!? たった今が迷惑かけてるんじゃないあたしたち!

「?」

 ガックリと落ち込む彼女に2人は怪訝な表情を浮かべた。

「でさ、その武器はなに?」

 アユタは、ニコニコとベリルの紙バッグを見つめた。