携帯を仕舞いながら小さく溜息を吐いたベリルを2人は見上げた。

 思案するように苦い表情を浮かべ、足を組む姿にナユタは溜息が出そうになる。

 ベリルは数秒ほど宙を見つめたあと、ナユタたちに目を移す。

「どうやら最後まで付き合ってもらわねばならん」

「え?」

「ホント!?」

 嬉しそうなアユタに眉をひそめベリルは続けた。