「……」

 アユタは、ナユタの体越しに興味津々でそれを見つめた。

 黒い塊は3つあり、一つ一つは15㎝ほどの長さで細いジュースの缶くらいの太さだ。

 もちろん、ただ円筒形をしているという訳じゃなく、どちらかといえば長方形というのだろうか、ごつごつとしていて、ライフルやマシンガンを思い出させる見た目である。

「あ」

 ナユタが見つめていると、カチャリ……という小気味よい音を立ててそれらがつながっていった。

「なに? 組み立て式のライフルかなにか?」

 いつの間にかアユタがベリルの前に立ってのぞき込んでいた。