「あ、そういえば姉ちゃん」

 アユタはさして気にも留めずナユタを見上げ、少し口の端をつり上げた。

「オレの銃と間違えて流れてきたんだったら、初めに受け取ったモデルガンてホンモノだったんだね」

「え……」

 その言葉にナユタは固まる。

「このUSPっていう銃はホンモノもプラスチック製なんだ」

「……え」

 ハッ!? そういえば交換した銃にすぐに弾込めてた!? ナユタはそれに血の気が引いた。

「ホンモノ触れていいなぁ~」

「いいワケないでしょ! ばかアユタ!」

 2人のやり取りにベリルは目を据わらせて呆れていた。