「へえ~、間違ってオレのモデルガンがあっちに行っちゃったんだ」 「うん。それでね、他の武器も回収してるんだって」 ナユタは電車の中で、事の次第をアユタに説明する。 「どんな武器?」 アユタは嬉しそうにベリルに顔を向けて問いかけた。 「……」 しかし、シートに腰掛けているベリルは足を組んでナユタ越しにのぞき込む少年を一瞥しただけで応えない。