どんなカードなの!?

 ナユタは訳が解らず、混乱気味にベリルの後を追う。

 そうして無表情に電車を待つベリルに、チラチラといくつもの視線が向けられる──本人はまったく関心が無いようで、その視線を気にせず携帯のメールを確認していた。

「……」

 ここまで自分に無関心な人も珍しいな……ナユタは隣で見上げた。

 その時──

「!」

 服を掴まれる感覚に、ベリルは眉をひそめて振り返る。

「見つけた」

 視線を降ろした先にいた少年が笑顔で発した。