戦士の休息

「あなたはもう大人だから、ぐだぐだ言わないけど。後悔するようなことだけはしちゃだめよ」

「……うん」

 力なく応えた娘に少しだけ睨みを利かせたあと、いつもの明るい母に戻り嬉しそうに発した。

「それでねぇ~、ベリルさんまた来るかしら?」

「え?」

 たぶん、もう来ないよ……と口の中でつぶやくと、母が続けて付け加える。

「これ、お返ししなきゃ」

「!?」

 パタパタとリビングのクローゼットから取り出したものに、ナユタは声を上げそうになった。