戦士の休息

「あ、日本でだよね」

「他にあるなら構わんが」

「ないない、日本でいい」

 ひと通り希望を話してるけど……メモしなくてもいいのかな? と少し不安になる。

「他には無いか」

「うん、多分。あ、でも思い出すかもしれないから番号教えて」

 しまった、不自然だったかな?

 我ながら上手いテだと思ったのに……と、無言で見下ろすベリルと視線を合わせた。

「携帯を」

「! はい」

 携帯を渡すと、どこかにかけ始めた。