戦士の休息

 彼にとっては、そういうものなのかな……きっと沢山の女性に言い寄られて、うんざりしてるのかもしれない。

「うん、仕方ないよね」

 ずっと聞き返してくれてたのに、あたしがそれでもいいって言ったんだもん。

「!」

 そんな事を考えていると、ドアの向こうから気配がして体を強ばらせた。

 その影はすぐに去っていったが、まさか彼が覗くなんてことある訳無いよね……と、ちょっと苦笑い。

 バスルームから出て、彼が来た理由が分かった。

「着替え……」

 下着から洋服までがキレイに折りたたまれてワゴンに乗せられている。