戦士の休息

 何も言わずに隣にいる彼の温もりが伝わってくるようで、その安心感に浸る。

 住んでる世界があまりにも違いすぎる。

 だから、ベリルはあたしのために距離を出来るだけ置いてたのが解るんだ。

 あの時──

「全ての接触をなかった事にしろ」と電話で言われた時に見たあなたの姿で、乗り越えてはいけない壁があるんだと解った。

 それでも忘れられなくて、忘れたくなくて……携帯のメールは残したままにした。

 今でもそれは、あたしの携帯に大切に仕舞われている。

 時々、読み返しては泣いた。忘れてしまえば楽なのは解っているけど、忘れたくない。と、さらに心に刻み込む。

 忘れることだけが幸せなんかじゃない。