戦士の休息

 ベリルは彼を戦場に連れて行く事も、武器にも触れさせなかった。

 日本という環境において、それには意味が無いからだ。

 彼を引き取っている間、ベリルは日本にある家で過ごした。

 このホテルは、それ以前からベリルとは“ほどよい関係”を続けていて、紹介した彼を快く雇ってくれたという訳である。

「……スゴイ」

 最上階の部屋はとても広く、窓から一望できる都心にナユタは感嘆の声を上げた。

 それを一瞥し、渡されたカードを液晶テレビの後ろにある溝に差し込んでリモコンを手にした。

 40インチの液晶テレビにニュース番組が流れる。

 初めて見る大きさに、ナユタは目を丸くして立ったまま見入る。

「! あ……」

 しばらくして、紅茶の入ったポットとティカップがリビングテーブルに置かれた。