そして試作品を再び分解しバッグに仕舞うと、巻いていたバンダナを外した。

 それに2人は、アッ!? と驚いて腕を凝視した。

「もう治ってる……」

「すげぇ~」

「治癒の間はあまり見られたものではない」

 そう言って苦笑いを浮かべ、バンダナを折りたたみバックポケットに戻す。

 アユタは、落ち着いたように小さく溜息を吐いたベリルを見上げた。