「ずっと不思議に思ってたけど……あの人たちは?」

 ナユタは、青年の後ろ姿を見送るベリルを見やる。

「広報課の人間だ」

 発して、受け取った紙袋からパーツを取り出しバッグからも試作品を手にしてベンチに腰掛け、つなげていく。

 まるで、SF映画にあるような小さな突起が今回のパーツにはいくつか出ていた。

 それをカチリとはめ込み、さらにいじるとあちこちが開いたり閉じたりと、関節のように数カ所が折れ曲がる。

「面白い~」

 アユタは、隣に座って楽しそうにそれを眺めていた。

 そんな少年をベリルは一瞥し右腕に装着する。