「あら、いいかしら?」

「構いません」

 そう言って微笑むその顔がちょっと怖いとナユタは思った。

 あたしとアユタが母さんと家にいた方が、ガードさんたちが守ってくれるから彼は安心なんだよね。

 でも、やっぱり一緒にいたい。

 相変わらず上品に食べるなぁ……と、彼の様子を見つめる。

「姉ちゃん、早く食べなよ」

「あ、うん」

 もそもそと食べ進める姉に、弟はやや呆れ気味だ。