ドアに向かうベリルの邪魔をしないように後ずさりしたら、後ろにベッドがあるというのにそのサイズを把握出来ていなくて足を捕られた。

「キャッ!?」

「!」

 ベリルが思わず手を差し出すと、わざとじゃないがむしろグイと引っ張ってしまう。

 ベリルは、バランスのとれない体勢になり一緒に倒れ込んだ。

「ごめんなさい!」

 お約束すぎるネタに、ナユタは顔を赤くした。

「わ、わざとじゃないんです……!」

「離してくれんかね」

 ナユタががっちり腕を掴んでいて、ベリルは当惑した表情で発する。