「あたしも寝る。おやすみ母さん」

「はい、おやすみなさい」

 階段を上り、案内を待っているベリルに近づいた。

「アユタの部屋はそっちね。ベッドは買い換えなくすため大人用だから」

「おやすみ」

「おやすみなさい」

 彼がアユタの部屋に吸い込まれるのを見て、彼女はまた口の中で舌打ちした。

 くっ……いいなアユタ、一緒に寝るんだ。