「兄ちゃん、さっきの続きやろうぜ」

 リビングに戻ってきたベリルに、アユタはさっそくゲームを勧めた。

「あら、寝間着は着なかったのね」

 ベリルの手の上にある寝間着に母はキョトンとする。

「ご好意だけたまわります」

 丁寧な物言いに、母も悪い気はしないのだろう。

 寝間着を受け取り、嬉しそうな表情を浮かべた。