戦士の休息

「何やってんの姉ちゃん」

 先に出てきたアユタが、風呂場の前で考え込んでいる姉に首をかしげた。

「な、なんでもないわよ」

「次は姉ちゃんだよ」

「わかってる」

 廊下に充満するシャンプーの香りに少しホッとする感覚を覚えたとき、背後に気配がして振り向くと、そこにはベリルが立っていてナユタを見下ろしていた。

「──っ」

 彼女はその姿に固まった。

 風呂上がりの湿り気を帯びた肌と瞳と髪が、その色気を倍増させている。

 なんとも言えぬ艶というか色香というかが彼の全体から漂い、つい見とれてしまう。