いつもとは心なしか違う朝を向かえ、再度電源をONにしたテレビには、映画やドラマで見た事があるような、まるで作り物のような、異様で凄惨な光景が映っていた。 にわかには信じがたい光景。 あの見慣れた街が、 あのいつも走る高速が、 道が、 車が、 人が…... 何かで叩きつけられたかの様に『崩壊』しているのだ。 被害者の数は一転して急増しており、留まる事を知らない。 その時始めて、事態のとてつもない大きさを知るのである。