俺は戦争を知らない子供として育ち、戦争を体験しない大人になった。 語り継いで行かなければならない事が世の中には沢山存在する。 風化させてはいけない悲劇が山のようにある。 その全ての語り手になる事は、物理的にも心理的にも不可能なのだから、 せめて神戸の人間になる俺は、 せめて何かを感じた俺は、 せめて僅かでも体験した俺は、 俺の中の事実を伝えていければいいな、と思う。 忘れない義務。 語る権利。 2010.01.13