正直、二年が経過した今も、二年前の自分に言ってやれる事は何も見つかってはいない。 先日テレビで成人式の中継を目にした。 相変わらず若気のいたりを存分に解放していた彼等は、当時五歳だったんだとふと思う。 作中に書いた甥っ子は、現在高校受験に燃えている。 後僅かの時が経過すると、震災を知らない、被災者ではない成人が誕生する。