「俺なら実穂を泣かせない。
……何があっても」


「翔ちゃん……」



すると翔ちゃんは
力強くあたしを抱き締めた。



「俺なら傍にいてあげる」


その言葉が
どれだけあたしを元気付けてくれたか……


でもね、あたしは
ココで翔ちゃんに甘えちゃいけない気がするの。




「ありがと。
でも、1人で頑張ってみる」



そう言って
あたしは、
ゆっくり翔ちゃんから離れようとした。


しかし
あたしが離れる前に
誰かによって、あたしは
翔ちゃんから離されていた。