箱の内の少女


「えいえんに きっと

 わたしが  きみが

 えがおなんて ひつようとしない

 みることは ないでしょう

 だって わたしは きみは    」


不思議な気分だ。

苦しいのに、痛いのに、辛いのに。

そんなものを押しのけて、何かが私に入ってくる。

分からない、これは何だろう?

懐かしいような、胸に込み上げてくる....?


私は立ち上がり、大きな木の前に立った。


歌はこの木から聞こえる。



木が歌ってるみたいだ。