「き、きつい……。」


美希ちゃんが思わず声をあげる。


「我慢しろって。恋を叶える為だろ。」



そう言う爽太くんも汗だくになっているがどこか楽しそうに笑みを浮かべている。




みた感じは緩やかな坂だったのに、いざ登るとすぐにきつい坂に変わった。


「そ、爽太くん……あとどれくらい?」


先頭を歩いていた爽太くんは、ん?と振り返った。



「いやぁ、あとちょっとだと思うんだけどなぁ……。

なんせ最後にここ来たの小学生とかだったから、結構時間かかったけど、大した距離じゃなかった気がするけど。」



そういって服の袖で汗をぬぐった。





「ま、頑張ろうぜっ。
ラストラストっ」


ニカッと笑う爽太くん。

なんかドキドキするかも……////