「み、道……?」




そこには人1人がやっと通れるほどの狭い道だった。


というか道は道でも獣道に近いものだけど……。



獣道は緩やかな坂が続いていて、先は見えなかった。





「ほ、ホントにこんな道通るの?」



予想外だったのか、美希ちゃんは苦笑いで爽太くんに聞く。


「そうだけど。

念のため言っとくけど、お前が祠に案内しろって言ったようなもんだからな。」


「わ、わかってるもんっ。
行こ、夏海ちゃんっ」


「う、うん。」








そういってあたしたちは坂を登り始めた。