爽太くんを先頭に向かった先は島唯一の神社だった。



確かにここならありそうな気もしないことはないかも……





「神社なら美希探したことあるけど。」


「神社にはねーよ。
足もと、気ぃつけろよ。」




そういって鳥居をくぐると、そのまま神社の裏にまわる。


青々とした木が神社全体をつつんで、セミがいたるところで鳴いている。






「えーっと確か……この辺にっと。」


突然草むらをガサガサとあさるように掻き分け始めた爽太くん。





「爽太く「あぁ、あったあった!!」


あ、あった……?

何が?どこに?














「ここ。」


そういって草をおもいっきり掻き分けた爽太くんの間からあたしたちは覗き見た。