「夏海ちゃん、ここのとこなんだけど……。」 「ん?あぁ、それはここをね」 セミの鳴き声と時々発せられる言葉。 風がふくたびにかわいらしい音をたてる風鈴 あたしはムダな音が何一つない空間が心地よく感じた。 ずっとこの瞬間(とき)が終わらなければいいのに…… フワリと揺れるカーテン その先にチラチラとみえる真っ青な空と、ふわふわとした大きな入道雲。 東京にもあったはずの風景が、ここでみると特別な景色に変わっていく気がした。