あたしは爽太くんの姿が見えなくなるまで、その場に立っていた。
せっかく送ってもらったのにそのまま家に入っちゃうのもなんだし……
とても今日初めて会ったとは思えないくらいに気さくで、周りを明るくさせることが上手な人だと思った。
あたしもあんな風になりたいな……
完全に見えなくなったことを確認して、あたしは家へ入っていった。
「ただいま。」
家に入ると、偶然和葉さんが玄関の前を通りかかった。
「あ、おかえりなさい。
ちょうど夕飯ができたところなの。
どう?楽しめた?」
「はいっ。すっごく楽しかったです。
美希ちゃんていう子と祐一くんとも友達になれました。」
「よかったわねぇ。
美希ちゃんと祐一くん年が近いものね。
さ、夕飯にしましょ。」
若々しい笑顔であたしを迎え入れてくれた和葉さん。
奥から漂うおいしそうな匂いに、あたしもいつの間にかおなかをすかせていた。
「夏海ちゃん、おかえり。」
今に入ると、すでにビールを飲んで顔を赤くさせた陽一さんがいた。
「ただいま、陽一さん。」
穏やかに笑う陽一さんに和葉さんはまったくよっぱらちゃって、と困ったような表情を見せる。
「ビールは1日一本まで。
もう飲み終わったんだから向こう行って。
これから女同士で夕飯食べるんだから。」
ポンポンと陽一さんの背中を押して無理やり移動をさせる和葉さん
「わかった、わかったって。」
仕方なさそうに移動をする陽一さん
なんだかんだいって仲良しさんなんだな。


