3人そろって同じ声を発したあたしたち。
その声の主を見たあたし以外の2人はあぁ、という反応。
いや、どちらさん?
「あんで、ここいいうおわああっ「口に食べ物入れたまましゃべんなよ。」
ケラケラと笑うのは同い年くらいの男の子だった。
スラリと伸びた手足に真っ黒に焼けた肌。
爽太くんと並ぶとすごく絵になる。
重そうなエナメルバックを担いでるようすを見ると部活帰りのようだ。
「で、なんでここにいるってわかったんだ?」
焼きそばを飲み込んだ爽太くんはその男の子に声をかける。
「あぁ、お前んち母ちゃんに聞いたんだよ。
東京からきた女の子に島の案内してくる、ってでていったっていうから、多分こかなあって思っただけ。」
爽太くんの横に座る男の子。
って名前……
「あ、もしかして東京から来た子って君?」
「あ、うん」
ケラケラと笑うふざけた面があるものの人当たりがすごくいい。
「俺、松下祐一。よろしく」
「あ、今野夏海です
さっき2人から祐一くんのこと少し聞いたよ。」
「あ、ホント?
でもこいつらの言うことの8割は嘘だからあんまし信用しないほうがいいよ。」
サラリと爽やかな笑顔で厳しいことを言う祐一くん
「なにそれー。
聞き捨てならないーっ」
「だよなっ。
これでもちゃんと説明したつもりだけど。」
「うるせ。どーせ野球バカとかろくなことしか言ってねぇだろ」
あは、あはは……
祐一くんてお兄ちゃんキャラかも……


