夏コイ★1ヶ月の特別な時間



「花ばーちゃーんっ。
食いにきたぞー。」


今にもつぶれそうな店は島の人たちが花ばあちゃんと呼ぶ80過ぎのばあちゃんが1人で営んでいるお店。



定食からデザートまであってメニューが充実している。




「あら、またあんたちかい。
まったくヒマな子達でしょうがないねぇ。」



店の奥からのんびりとした声が聞こえる。


表情が穏やかな人で、島一番の物知り。
時には厳しくしてくれたりして、島のお母さん的存在なのだ。




「別に来たっていいじゃんかよぉー。
あ、俺焼きそばね。あとパインジュース2つ。」


「はいよ、ところでその女の子は?
ずいぶんとかわいらしい子を連れてるじゃないの。学校の子かい?」




今日で何度目になるかわからない夏海の紹介を簡単に済ませた俺。



「そうかいそうかい。
東京からこんなところまでよくきてくれたねぇ。

何にも無いところだけど、ゆっくりしていきなさい。」


「ありがとうございます。」




丁寧にお辞儀までした夏海。

今までこんなに人と接することが無かったのか、照れ笑いをしている。