夏コイ★1ヶ月の特別な時間




検査も無事に終わって1時間がたったころだった。


「今野夏海さん」



本日2回目の呼び出しがあり、あたしは再び先生と顔をあわせた。




「どうですか?」


厳しい顔を浮かべながら何も言わない先生


もしかしてムダだったのかな……



そう諦めかけたときだった。


ふと顔をあげた先生はにっこりとあたしに笑いかけた



「うん、1か月前に比べるとずいぶん数値が安定してるよ」


「本当ですか!?」


「本当だよ。
どうやら神野島では自然以外にもいいことがあったのかもね。」


「えっ/////」




図星といえば図星だけど……



なにも言えずにいたあたしに先生は笑った


「これからも頑張っていこうね」


「は、はいっ」